べニートさんの来歴
べニートさんの紹介ページを書こうと思ってたんだけど、情報が整理しきれなくてずんどこ長くなっていってしまうのであった。
アンリ様は精神的依存傾向の強い人で、誰か特定の人物に心身ともにべったりしていないと安心できない(でもそのわりにしょっちゅう突然失踪したりする)。
家出して浮浪児としてうろつきだしたころ、数年はロベールのもとにいたようだけど、ロベールさんが皮肉で本心を隠したがる人で、気まぐれに態度を変えたり意地悪になったりアンリ様のことを否定するようなことを言ったりしたりで、アンリ様は裏も表もよくわからない素朴な人なのでひどく混乱して、あーこのひとやだなとちょっと思ってはいたけど、ロベールが出入りしていた芸術家グループ「九月の印象」のひとたちに可愛がられたりして、それでそこそこ我慢できていたのだと思う。
で、もう無理と思ってロベールの家を出ていた時期にジャックと出会って、今度は彼の庇護に入ることになる。ジャックは基本的に思いやりにあふれていて他人に対してめろめろに甘い人で、アンリに対してもかなり寛容に接していたけど、アンリ様がほんとひどい限りなく狂気に近い人物なので、そういう人に合わせてやることが多大な負担を彼に強いて、さすがのジャックも時にはアンリを突き放すようなことをした、アンリは当然ジャックの真意を理解できないし、あんなに優しかった人まで俺を裏切ったと思って攻撃的になる。そういうわけで二人の間には喧嘩がしばしばあって、喧嘩のあとアンリは大抵雲隠れして、一方ジャックはとても優しい人なので、彼を傷つけてしまったと思ってひどい自己嫌悪に陥る。アンリは大抵ほとぼりが冷めたころにケロリとした顔で戻ってくる。
ちなみに、アンリはジャックに出会ったあと彼を「九月の印象」に紹介し、ジャックもグループの常連になって、ロベールは嫉妬心からジャックにしばしばちょっかいを出したりする。(とか言いつつ、二人は結構気が合うというか普通に仲がよかったし、ロベールはジャックのことを一目置いていた。)
アンリ様自身は住所不定無職で薬物中毒の不良少年なんだけど、まっとうな人間と付き合って、どうにか自分を表の世界に繋ぎ止めたいという思いがちょっとはあったんだと思う。「九月の印象」は同性愛的なインテリ青年の集まるグループだったので、アンリの破滅的な人生に古典的芸術家のにおいを嗅ぎ取ってそれで彼を受け入れてくれていたんでしょう。世話してあげなきゃいけないような危なっかしさもとてもあるし。
アンリ様のことももっと掘り下げたいけど、このタイミングで薬物中毒のキャラというのもどうなのかしら。それ以前に主要人物中にジャンキーが存在する創作に問題があるのか。
なかのひとが平和的すぎて敵キャラができなくて、そもそも敵キャラの定義ってなんぞと考え出して袋小路に入ったりとか、やっぱり大学生ものが最高だよねな感じになっているというか。
エビスの敵キャラとして当初設定されたドレッドノートを見直す年、として、ベニートさんとイリヤさんで「敵キャラさんに50の質問」を埋めるのを宿題にする。
「レイチェルも昔は、ふつうのかわいらしい子どもでしたよ。今みたいに背はひょろ長くはなくて、クラスで二番目くらいの大きさしかなかったし(小さいほうから数えて)、髪は今みたいな気持ち悪い色ではなかったし、顔もいつの間にあんなに醜くなってしまったのでしょうね。」
ニックは昔はいまと違ってぽっちゃりとした見苦しい子どもだったとレイチェルは語った。その夜ルチオの夢に子どもの頃のニックが出てきたのだが、その姿といったらおかしくって、今の彼を頭から押さえつけ(プレスし)てせいを縮めたようなかっこうなのだ。だってその証拠に、子どものはずなのにおヒゲが生えているのだもの。その姿の滑稽さが逆説的にルチオにある種の憐れみをもよおさせて、ルチオは思わず「それでもいいよ、おれが愛してやるよ」とニックに告げたのだが、夢の中の彼は何故だかひどく哀しげな顔をするのだった。
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このエピソード、漫画で描いてて最後の一ページの下書きを放置したまま一年以上過ぎている……。
ニック(バーリンくん)は太っていた頃の(子どもの頃の)写真を見るのが嫌い。彼がそれを醜いと思って嫌悪していることもあるけど、それらが母親の思い出と結びついていることが一番大きい。昔の彼はいまとは比べものにならないくらい幸せそうだ。
というわけで彼は肥満を嫌悪する(他人のでも)。ルチオのぽっちゃりしたお腹を目の当たりにし、毎日一緒にウォーキングをしようと持ちかけたこともある(じっさい、時間が合うときは二人一緒に散歩している)。
あと冒頭のバーリンくんの語りについて。彼はレイチェルをけなすのが趣味(好意の裏返しというよりはもうちょっと屈折している)。